「施工管理を辞めたいけど、転職はリスクがあるから内勤へ異動したいな」
「施工管理から内勤へ異動した人の体験談が知りたい」
この記事を読んでいる人は、こういった悩みがあるのではないでしょうか。
この記事を書いている僕は、以前大手ゼネコンに勤めていた際、施工管理から内勤へ異動して生活が変わりました!
- 朝がめちゃくちゃ早い
- 夜遅くまで残業がある
- 現場に泊まることもよくある
- 屋外での仕事がメインなので過酷
- 土日祝関係なく仕事がある
- お盆、GW、年末年始の休みが少ない
施工管理の仕事は、挙げればキリがないくらい辛いことが多いので、施工管理を辞めたいなと思う人も多いはずです。
とはいえ、転職はリスクがあるのでまずは内勤へ異動するという手段が一番ベストかもしれません。
会社自体を辞めたいという方は、転職という選択肢しかないはずですので、【経験者が語る】施工管理・現場監督からの転職先は〇〇がおすすめをご覧ください。
本記事では、僕が施工管理から内勤へ異動した方法や、内勤に行って生活がどう変わったかを赤裸々にお話します。
僕が施工管理から内勤へ異動した理由
僕が施工管理から内勤へ異動した理由は、仕事が多すぎて手に負えなくなった上、上司からのプレッシャーに耐えられなくなったからです。
とある現場に配属されたのですが、その現場は昔ながらの武闘派系の上司が多く、あまりいい評判ではありませんでした。
配属当初は、「この現場が終われば成長できる!」と思いながら日々業務を行っていました。
しかし、配属から1か月ほど経つと、今まで経験したことのない処理しきれないほどの仕事量になっていきました。
さらに、現場で起こる様々な問題に対して対処が間に合わず、あちらこちらで工程が遅れており、毎日上司から説教を受け続けるという日々が続きました。
毎日現場に泊まり、3時間程度の睡眠しかとらずに仕事をしましたが、それでも書類整理・現場の準備が間に合いませんでした。
仕事は増え続けていく一方で、唯一3時間の睡眠時間でさえ仕事のことが頭から離れずに寝られない日々が続きました。
加えて、毎日怒られ続けて頭がおかしくなりそうだったので、ついに逃げ出そうと決心しました。
最初は転職を考えましたが、本来は仕事をしながら転職活動をするというのが一般的かと思います。
しかし、精神的にも限界がきており、直ちに現場を去りたいと思ったのでまずは内勤へ行こうと考えました。
これが、僕が施工管理から内勤へ異動しようと考えた理由です。
施工管理から内勤へ異動する方法
施工管理から内勤へ異動する方法を紹介します。
僕の周りで現場から内勤へ異動した人の経験談など、複数紹介したいと思います。
方法1. 人事に異動希望を出す
一番正規ルートかと思います。
人事に異動希望を出し、人事面談を行った上で受け入れてくれる内勤部署を探してもらうという方法です。
ただ、この方法だと時間を要する上、「もう少し頑張ってみてほしい」と言われて結果的に内勤へ異動できない場合もあります。
直ちに異動したい方には不向きな方法ですので、そういった方は次の方法がおすすめです。
方法2. 診断書をもらう
僕はこの方法で内勤へ異動しました。
実は、この方法は結構使っている人が多いので、かなり有効な手段です。
まず体調不良で現場を休む
まずは体調不良と言って現場を休みます。
注意点としては、休む前日に現場においてある自分の荷物をある程度持ち帰ることです。
なぜなら、一度休んだ後は一生その現場に行く必要が無いようにするためです。
作業着なんかはどうでもいいですが、印鑑やアイパッド、社用携帯等は人事と連絡を取るために必要ですので持って帰りましょう。
心療内科へ行く
仕事を休む連絡をしたら、そのまま心療内科へ言ってください。
- 頭が痛い
- 仕事のことを考えると不安でドキドキする
- 現場のことが不安で眠れない
- ぼーっとする
現場の仕事に疲れている方なら、どれか1つでも当てはまっているはずです。
そして、もう仕事に行きたくないと伝えましょう。
そうすると、診断書がもらえます。
診断書に、〇か月の休職が必要と書いてもらいましょう。
ここの期間は、再診の際に縮めたり伸ばしたりもできますので、まずは1か月くらいで良いかと思います。
上司に連絡
朝、休むことを連絡したかと思いますが、診察後にもう一度連絡しましょう。
「体調不良で内科へ言ったが、心療内科を勧められて受診した。心療内科で1か月休むようにと診断書をもらいました」
と伝えれば、上司が人事に連絡し、人事からあなたに連絡が来るかと思います。
人事と面談
恐らく、体調が良くなったら面談しようと言ってくるはずです。
面談の際に、
- 現場には戻りたくないので内勤へ異動したい
- 内勤が無理なら会社辞めようと考えてます
- 思い出すと辛いので現場に出向きたくない
最低限この3つは伝えましょう。
現場をこういった理由で休んで異動となる場合、現場に荷物を取りに行くのが気まずいので、人事に現場に出向きたくないと伝えることが重要です。
現場の荷物は最低限持ち帰っておけば、後は事務員さんが次の部署へ郵送してくれるでしょう。
産業医面談
心の病気で仕事を休んだ場合、産業医との面談があります。
この面談が結構重要で、会社にもよるかもですが人事を説得してくれる力があります。
なので、ここでも
- 現場には戻りたくないので内勤へ異動したい
- 内勤が無理なら会社辞めようと考えてます
- 思い出すと辛いので現場に出向きたくない
この3つを伝えましょう。
人事と再度面談
「いつから会社に来れるか?」
「希望部署はあるか?」
こういった話になります。
面談の前までに自分の有給・病気休暇の残日数を見ながら出社のタイミングを決めておきましょう。
面談後に、再度心療内科で診断書をもらい、いつから出社可能か記載してもらうという流れになります。
そして、後日配属部署と出社日が人事から指示されます。
施工管理から異動可能な部署
施工管理から内勤へ行く場合、どういった選択肢があるのかを解説します。
会社によって若干違うかもですが、ある程度参考になるはずです。
設計監理
監理者として現場に行って検査をする仕事です。
僕の以前勤めていたゼネコンでは、設計出身の方から、どうしようもない変な人まで幅広く配属されていまして、年齢層はかなり高めの印象です。
ワークライフバランスはかなり確保できますが、現場の工程上やむなく土曜日に検査がある場合は、出勤しなければならないでしょう。
品質管理
設計段階で品質の問題が無いか確認したり、現場を巡回して品質検査をする部署になります。
基本は定時で帰れるイメージですが、漏水などの大きな品質問題が起きた場合はごくまれに対応に追われるケースもあります。
安全管理
現場で事故があった場合等、現場で事象の確認を行ったり、書類を作成する部署になります。
指を切ったという小さな事故から死亡事故まで幅広く応対が必要なので、結構忙しいイメージがあります。
技術計画
入札物件等、見積段階の物件の施工計画を行う部署になります。
1人で多数の物件を抱える為かなり忙しいイメージで、毎日夜遅くまで残業している人が多いです。
また、自分が計画した物件が受注できた場合、そのままその現場に配属となるケースもあるので、また施工管理に戻される可能性が高いです。
個人的にはおすすめしない部署です。
見積
僕はこの部署にいましたが、入札のために見積を作成するという部署になります。
見積を作るといっても、積算は外注し、各施工業者から相見積を取ってそれをまとめるという作業になります。
残業は人にもよりますが、19時にはほぼ誰もいないといった感じでしたので、ワークライフバランスはかなり改善されるはずです。
調達
受注した現場の協力業者を工事ごとに決めていくといった部署になります。
着工する直前の仕事になるのでかなり慌ただしいのと、現場所長と連携する場合もあるので結構プレッシャーのある仕事です。
技術計画の部署よりはマシですが、かなり残業してるイメージでした。
施工管理と内勤の比較
施工管理から内勤へ異動する場合、必ずしもメリットだけではありませんので、実体験をもとに紹介します。
メリット
- 残業が少ない
- 暦通りの休日
- 室内作業の為環境が良い
- 台風待機等天候に左右されない
内勤へ異動することで1番味わえるメリットはワークライフバランスが改善されることです。
また、残業が少ないだけでなく、仕事の密度が低くなるのが特徴です。
現場だと、職人からの電話対応に追われつつ、昼の打ち合わせ準備や自主検査などやること満載です。
しかし、内勤は常に何かに追われるということが無いので原則は自分のペースで仕事ができるので、心にゆとりが持てます。
デメリット
- 残業が無い分給料が下がる
- 常に監視されている環境
- いつ現場に出されるかわからない
- 現場の知見が溜まらない
内勤になると、残業が少なくなるので当然その分の残業代が減ります。
また、現場だと職人の休憩所で談笑したりと逃げ場があったと思いますが、内勤だと常に上司が近くにいる状態で仕事をするので逃げ場がないというデメリットもあります。
あとは、いずれ現場に出される可能性もあるので、その場合の対策も考えておきましょう。
内勤の期間が長いとその間現場の知識が止まっている状態なので、かなり苦労するという話もよく聞きます。
【まとめ】転職の前に内勤へ異動するのもあり
施工管理から内勤へ異動する方法や、メリットデメリットについて紹介しました。
施工管理が嫌だからとやりたいことも無いのに勢いで転職するよりは、まずは内勤に異動して時間にゆとりができた状態で転職活動をするのがおすすめです。
施工管理からの転職先を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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