現役の現場監督が施工管理に向いてない人の特徴を教えます

「自分は施工管理に向いてない気がするなぁ、、、」

施工管理の仕事をしていると、このように思う人も多いのではないでしょうか。

やんち

僕も、毎日のように上司や職人から怒られていたので、施工管理に向いてないと思っていたことがあります。

しかし、本当に向いてない場合と、環境が悪い場合の2パターンあると思っています。

本記事では、現役の現場監督である僕が、施工管理に向いてない人の特徴などを紹介します。

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目次

施工管理の仕事内容とは

まず、施工管理の仕事内容を簡単におさらいしましょう。

工程管理、品質管理、安全管理が施工管理の仕事内容です…ということはわかっているかと思いますが、実際は職人の対応をして、工事が円滑に進めるというのがメインではないでしょうか。

  • 職人への作業指示及び段取り
  • スムーズに担当の工事が進むように関係業者への根回し
  • 職人からの電話対応(クレーム、問題発生等)

大手ゼネコンで現場監督をしていた時は、これらの仕事だけで1日の大半を費やしていました。

基本的には、1人で何業者も担当しなければならない為、日中電話が鳴りやまないなど職人の対応に追われることになります。

やんち

あちこちに電話で呼び出されるので、順番待ち状態になってしまい、「いつになったら来るんだよ!」と怒りの電話が来ることも多かったです。

施工管理の仕事というのは、工程計画や品質管理ももちろん大事ですが、職人が問題なく作業を進められるように段取りし、問題があった場合は素早く対応するということが必要になります。

よく、施工管理はやめとけと言われることが多いですが、こういったやることが異常に多いというのも一つの原因でしょう。

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【経験談】施工管理が向いてない人の特徴

施工管理が向いていない可能性がある人の特徴を紹介します。

  1. 職人から言われたことを忘れがち
  2. 問題が発生した時にすぐに判断できない
  3. 職人を扱うのが苦手
  4. 段取りが悪いと言われることが多い
  5. 一度に多くの物事を処理できない
  6. 職人に強く言えない

当てはまる項目が多いと施工管理が向いていない可能性が高いです。

1. 職人から言われたことを忘れがち

現場で、職人に呼び止められて「番線注文しといて!」「1階の平面図ちょうだい!」「ここの鉄筋屋の材料、明日までに移動するように伝えといて!」なんてことを言われることがあると思います。

その場では、はいはい!なんて言っておきながら忘れてしまうことが多いという人は施工管理が向いてないかもしれません。

職人から、「あいつにお願いしても何もやってくれない」というレッテルを張られると、こちらからの急な依頼等を断られてしまい、仕事が円滑に進まなくなってしまいます。

2. 問題が発生した時にすぐに判断できない

「図面と現地の寸法が違うけどどうする?」
「躯体が悪くてサッシが10mm寄るけど大丈夫?」

職人からこのような質問があった時に、「えーと、確認します」と言ってなかなか回答を出せないような人は、施工管理に向いてないでしょう。

現場ではこういった事象が大量に発生するので、なるべく時間をかけずに処理しなければ工事が円滑に進みません。

3. 職人を扱うのが苦手

現場監督をしていると、少し気難しい職人さんに出会うことも多いかと思います。

そういった扱いが難しい職人さんに苦手意識がある人は、施工管理に向いていません。

工事を進めるために、職人さんそれぞれ性格に合わせて、コミュニケーションをとれるような人でないと、施工管理は難しいでしょう。

4. 段取りが悪いと言われることが多い

日々職人さんに、工事を進めてもらう中で、

  • 現場内の搬入経路の確保
  • 作業場所のおよび材料加工エリアの確保
  • 他業者と干渉しないか
  • 近くに分電盤はあるか

こういったことを日々確認して作業が滞らないようにしなければいけません。

しかし、段取りが悪いと言われる人はこういった確認ができておらず、いざ作業が始まってから職人さんに文句を言われることがあります。

忙しくて、段取りが回らないこともあると思いますが、日常的に職人さんから段取りが悪いと注意されているような人は、施工管理が向いていないと言えます。

5. 一度に多くの物事を処理できない

現場では、突発で対応しなければならないことが多々あります。

僕自かなり苦手なことなのですが、例えば大規模現場でありそうな事例でいうと、

  • 材料搬入の運転手から、ゲートが混雑してて入場できないから調整してほしい
  • 今日作業しようとしていた箇所が雨で濡れているので乾かしてほしい
  • 急遽クレーンが使いたいから調整してほしい
  • 今すぐ図面を印刷してきてほしい
  • 墨が出ていないところがあるから今すぐ出してほしい

朝礼直後に、直接お願いされたり、電話が来たりで一度に処理しきれないほどの業務が舞い込んでくることがあったとします。

こういったことは日常茶飯事だと思いますが、焦って対応が遅れたり、別の対応している間に忘れてしまったりするような人は、施工管理が向いていないと言えます。

6. 職人に強く言えない

現場では、職人より現場監督の方が立場が上です。

しかし、まだ若いうちは、怖そうな職人が間違ったことをしていても、なかなか強く言えない人も多いかと思います。

間違っていることは間違っていると、強く言える人でないと、職人になめられてしまって仕事がスムーズに進まないこともあります。

偉そうに言うう必要はありませんが、若い現場監督であっても職人にズバズバと意見を言える人でないと施工管理は厳しいでしょう。

実際に施工管理が向いてるなと感じた人の特徴

僕が施工管理の仕事をしてきた中で、「この人は施工管理に向いているなぁ」と感じた人の特徴を紹介します。

  1. 要領が良い
  2. 決断が早い
  3. はっきりと言える
  4. 頭の回転が早い

1. 要領が良い

「現場監督は、勉強ができなくても要領さえよければやっていける」

これは、僕が新社員の時に先輩から言われた言葉ですが、まさにその通りだと感じます。

ある程度の規模の現場になると、毎日100人以上の職人が一斉に作業しており、大小さまざまな問題が起こります。

現場監督は、現場の進捗管理や検査などに加えてその問題を1つずつ解決していかなければなりません。

何も考えずに、すべて自分で解決しようとするとキャパオーバーとなってしまいます。

しかし、要領がいい人は、色々な人に仕事を振ったり職人を使ったりして、労力をかけずに仕事をこなしていきます。

施工管理は、仕事がかなり多いので要領良く仕事をこなせる人はかなり重宝されます。

2. 決断が早い

現場監督は、毎日決断を迫られる場面が多いです。

例えば、職人から「搬入した材料を今日1日ここに置いていい?」と聞かれたとします。

決断が遅い人だと、ここに置いて誰かの邪魔になったらどうしよう…と考えてしまい、ちょっと確認しますと言ってその場を去ってしまいます。

ここで決断の早い人だと、「今日はここでの作業は無いはず。もし邪魔になっても台車にのせておけば後で動かせるから問題ないな」と、高速で判断します。

施工管理の仕事は、やるべきことが山積みなので、このように迅速に対応していける人が向いていると言えます。

3. はっきりと言える

職人や上司に対して、はっきりとYES/NOが言える人は施工管理に向いています。

僕もそうなのですが、イエスマンになってなんでも仕事を受けてしまうと、パンクして手に負えなくなってしまいます。

以前同じ現場にいた僕の同期は、「それは僕の仕事じゃないですよね」「〇〇が暇だからそっちに頼んでください。」等と強く言うタイプだったので、無駄な仕事が来ないから自分の仕事に集中できると言ってました。

先輩からは、あいつ偉そうだな等と陰で言われていましたが、自分の仕事は完璧にこなしていたので誰も文句が言えないという状況でした。

時と場合によりますが、引き受けると最終的に自分が苦しめられると思うことは、きっぱり断れるような人が施工管理に向いていると思います。

4.頭の回転が早い

頭の回転が早い人は、現場でも一目置かれます。

現場で問題が起きた時や、自分がミスをした時もすぐに関係業者を集めて解決できるような人が施工管理に向いていると言えます。

現場では、予測不能なことが起こりがちなので、そういったイレギュラーなことに対象できる人は強いと思います。

施工管理が向いてないかも?と感じる人は改善できる場合もある

施工管理は向いていないというのは、環境が原因かもしれません。

僕自身も、大手ゼネコンに勤めていた時は施工管理は向いていないと思っていましたが、今は地元の小さな工務店に転職し、楽しく施工管理を続けられています。

仕事量が多すぎるのが一番の原因

僕がゼネコンで勤務していた時、施工管理が向いていないと感じたタイミングがいくつかあります。

  • やることがたくさんあって思考停止した時
  • 段取りが悪くて職人に怒られた時

能力が高ければ仕事量が多くても効率よく捌くことができますが、半数以上の人は何から手を付けていいかわからなくなったり段取りが間に合わなかったりするのではないでしょうか。

ゼネコンの現場監督の忙しさは異常ですので、一人で担当する業者も多くなり、管理が手薄になりがちです。

もし、施工管理は好きだけど向いてないから辞めようかなと思っているのであれば、仕事量が少ない会社へ転職するのもありかもしれません。

仕事量が減ると、細かな配慮ができるようになり施工管理を楽しむことができると思います。

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施工管理に求められる能力はこれだけ!

施工管理に求められる能力は、「要領の良さ」です。

要領さえよければ、仕事量の多い現場でも必ず活躍していけるでしょう。

とはいえ、個人のセンスに依存している部分でもあるので、僕の経験上努力してどうにかなるものではありません。

僕の場合、要領があまり良くない方でしていたので、皆より残業したり休日出勤までして作業時間でカバーしてしていました。

自分が要領が良くない方だという場合は、施工管理の仕事をしていると苦労する場面も多いです。

メモを取ったり、こまめに自分の業務内容を整理したり、作業時間でカバーするしかありません。

それでも手に負えない場合は、厳しい言い方になりますが、仕事量の少ない会社へ転職して施工管理を続けるか、施工管理を辞めるという選択肢を選んだ方が良いでしょう。

【まとめ】施工管理はやることが多すぎるので向き不向きがある

施工管理は仕事量が膨大なので、個人の能力によって向き不向きがあります。

とはいえ、施工管理が好きだけど要領が悪くて苦労しているという人は、仕事量の少ない会社へ転職するのも一つの選択肢だと思います。

僕自身も要領が悪いので、大手ゼネコンの現場で施工管理をしていた時はかなり苦労しました。

しかし、地元の小さな工務店に転職した現在では、仕事量が適正な量になったので楽しく施工管理をやっています。

施工管理は基本的に忙しいですが、会社によって業務量に差がありますので、自分に合った会社を見つけてみてもいいでしょう。

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この記事を書いた人

新卒で大手ゼネコンに施工管理職として入社。
ブラックな環境に耐えきれずに10年目にして転職を決意する。
SEOコンサルの会社を10社以上受け続けるが、すべて失敗。
現在は中小企業の建設会社にて働く。

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