施工管理でもホワイトな環境で働ける!実体験を紹介

「施工管理でもホワイトな環境で働けるの?」

施工管理の仕事と言えば、ブラックなイメージがありますよね。

仕事量が多く、いまだに土曜日も働く文化があるので、良く「施工管理はやめとけ」と言われることも多いです。

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とはいえ、すべての会社がブラックなわけではありません。

やんち

僕は大手ゼネコンから転職して小さな会社で施工管理をしているけど、労働環境はかなり改善されました!

本記事では、施工管理でもホワイトな会社を探す方法や僕の実体験を紹介します。

目次

施工管理でホワイトな会社とは?

「施工管理でもホワイトな会社」と言われる定義を紹介します。

  1. 残業が少ない
  2. 残業代が支払われる
  3. 仕事の負担が少ない
  4. 休みがしっかり取れる
  5. 平均以上の年収がある

1. 残業が少ない

施工管理の仕事は基本的に残業多い仕事なので、残業が少ない会社はホワイトと言えます。

とはいえ、仕事柄毎日定時に上がるということは不可能に近いので、19時までに退勤できればホワイトと言えるでしょう。

2. 残業代が支払われる

ゼネコンで施工管理の仕事をする場合、残業が月100時間以上になることは普通です。

とはいえ、大手ゼネコンであっても残業した分全額支払われるということはありません。

ちなみに僕が大手ゼネコンに勤めていた時は80時間まで支給されていたので、給与面で言うとホワイトでした。

60時間以上残業代が支給されればホワイトな部類と言えます。

3. 仕事の負担が少ない

施工管理は、現場を見つつ事務作業も大量にあるので、基本的に仕事量が多すぎます。

僕が以前ゼネコンに勤めていた時、大規模現場で20程度の協力業者を担当していたこともあります。

担当する業者が多すぎると段取りが間に合わず、毎日鬼のように電話がかかってきて走り回っていました。

なかなか難しいと思いますが、一人当たりの仕事の負担が少ない会社がホワイトと言えます。

4. 休みがしっかりとれる

施工管理の仕事をしていると、会社の規定が土日祝休みだったとしても、日曜だけが休みということが多いです。

最近は、働き方改革により土曜日も休みにしている現場もごくまれにあります。

また、土曜日出勤になったとしても代休として平日に休ませてくれる場合もあります。

工期や人員に余裕がある現場に限りますが、国の決まり通り休みをしっかりとらせてくれる会社がホワイトな会社と言えます。

5. 平均以上の年収がある

毎日鬼のように働かされたとしても、ある程度給与をもらえていれば厳しい環境にも耐えることができます。

引用:国税庁-年齢別の平均給与

このグラフは、国税庁のデータで、年齢別の平均給与を表しています。

9年間ゼネコンに勤めていた感覚でいうと、残業代別でこのグラフの給与が担保されているのであれば許容範囲だと感じます。

★施工管理 年収

施工管理の仕事で完全なホワイト企業は皆無

残念なお話ですが、施工管理の仕事で毎日定時上がりかつ給与が最高クラスという完全なホワイトな会社は皆無だと断言します。

僕が9年間大手ゼネコンに勤めていた経験から、詳しく解説していきます。

大手ゼネコンでもホワイトな環境では無い

よく、大手ゼネコンで大規模現場だと工期にゆとりがあったり、人員が担保されているからホワイトだという話があります。

元大手ゼネコンで施工管理をしていた僕の経験上、そんなに甘くなかったというのが現状です。

僕が勤務していた現場の特徴
  • 120億の東京にある大規模現場
  • ピーク時の現場監督15名
  • 高層マンション

2019年頃の現場ですが、それなりに監督の数はいました。

しかも、高層マンションの現場で毎フロアほぼ同じ形なので、職人さんが要領を覚えると、ほぼ自動で工事が進んでいきます。

こういった恵まれた現場でしたが、土曜日も出勤でしたし仕事が終わるのも22時を回っていました。

建設業のホワイト化は進んでいない

国土交通省より、建設業における働き方改革という指針が出されていますが、建設業の実態としていまだに改善されていないというのが現状です。

大手ゼネコンですら、一応勤怠上は土曜日を休みにしたり残業を減らしたりしていますが、実際は土曜日も出勤していて残業もこれまでと変わらないというのが現状です。

やんち

一応新社員は早く帰らせてる傾向にあるけど、その他の社員はバリバリ残業しています。

施工管理はかなりきつい仕事

そもそも、施工管理というのは、仕事の中ではきつい部類に入ると思います。

朝は、早朝搬入の誘導や、朝礼準備などで朝早くから出勤しなければいけません。

日中は職人が作業しているので、問題があれば頻繁に呼び出されますし、時間が空いた時は施工写真を撮影したり、検査をして回らなければなりません。

そして、夕方職人が帰った後は現場の戸締りをして事務所で写真整理・書類整理・工事の計画段取りをする必要があります。

一般的な会社の定時の時間が過ぎるころに、ようやく現場から事務所に戻って事務作業を始めることができるので、必然的に仕事が終わるのが遅くなってしまいます。

こうした現状から考えると、施工管理でホワイトな環境で働くというのは物理的に難しいと言えるでしょう。

★施工管理 きつい

施工管理で年収1000万は可能、2000万は夢の話

給料が高ければ、労働時間が長くても我慢できるという人もいるかと思います。

しかし、企業に勤めるという前提ですが、施工管理の年収はたかがしれてます。

大手ゼネコンの年収
  • 20代後半:800万程度
  • 30代前半:1000万程度
  • 30代後半:1200万程度
  • 所長(50代):1500万程度
  • 総括所長(50後半~定年):2000万弱

前職(大手ゼネコン)の施工管理の年収がざっくりこんな感じです。

総括所長という、現場でのトップですら2000万に届かないと言ってました。

30代で1000万超えますが、プライベートの時間返上で働く必要があるので、労働時間からすると年収に見合っていないというのが正直なところです。

外資系の会社で働く友人が数名いますが、30代で1000万以上稼いでいて毎日19時には仕事が終わり、かつ土日祝休めているので、施工管理は圧倒的にコスパが悪いと言えます。

施工管理でホワイトな会社へ転職する方法

施工管理は続けたいけど、できるだけホワイトな会社へ転職したい!と言う方向けに、できるだけホワイトな会社へ転職する方法を紹介します。

僕自身も、大手ゼネコンから小さな建設会社へ転職し、給与は下がりましたが労働環境はかなり改善されました。

小さな建設会社へ転職すると、今まで大手ゼネコンにいた時には知らなかった世界が見えてきましたので、そういった経験も踏まえて解説したいと思います。

ホワイトな会社へ転職する方法
  • 給与面でホワイトな環境へ転職したい方はこちら
  • 残業が少ない会社へ転職したい方はこちら
  • 上司から縛られずに自由に働きたい方こちら

先ほども書いた通り、施工管理の仕事をする上で、給与が高くて残業が0で休日はしっかり休めるなんて会社は存在しないので、現実的にできる限りホワイトな環境で働く方法を紹介します。

給与面でホワイトな環境へ転職する方法

給与面でホワイトな環境、すなわち残業代がしっかり支払われて基本給・賞与も高い会社というのは大手ゼネコンもしくは設備系であれば大手サブコンしかありません。

30代を超えれば1000万は手堅く貰えるでしょう。

ただし、労働環境は保証できません。

残業が少ない会社へ転職する方法

残業が少ない会社を希望する場合は、ハローワークで探せるような小規模な建設会社がおすすめです。

小規模といっても、建物を新築するような規模ではなく店舗改装や内装改修を扱う会社です。

店舗改装や内装改修は管理範囲が狭いため、ゼネコンで施工管理の経験がある方なら余裕で管理ができるはずです。

ただ、1人でいくつも現場も持たされたりすると結局は負担が大きくなるだけなので、事前に面談などして会社の雰囲気をヒアリングしましょう。

大手と違って、こういった小さな会社は残業時間だったり残業代はどれくらい支給されるのか等、赤裸々に教えてくれるはずなので、積極的に質問しましょう。

上司から縛られずに自由に働く方法

上司に縛られずに自由に働きたければ、施工管理で起業しましょう。

僕自身、ゼネコンに勤めている時は施工管理で起業するなんて想像もつきませんでしたが、小さな会社に転職したことで視野が広がり、起業するのもありかもと思っています。

具体的な方法ですが、

  1. 地元の小さな建設会社に転職
  2. 協力業者と仲良くなる
  3. お客さんと仲良くなる
  4. 起業

簡単にはこんな手順ですが、この方法で起業している方が周りに何人もいます。

ゼネコンに来るような職人は、1次下請け会社にべったりくっついている人が多く、細かい仕事は受けてくれません。

小さな建設会社で工事をしているような業者は、小さな工事も請けてくれる傾向にあるため、起業したときに協力してくれやすいです。

ですので、まずは小さな会社に入るのが起業への近道と言えるでしょう。

★施工管理 起業

【体験談】小さい会社での施工管理はどうなの?

僕は9年勤めた大手ゼネコンから、地元の小さな工務店に転職しました。

労働環境はホワイトになりましたが、給与は下がりましたので、その実態をお話したいと思います。

大手ゼネコンと小さな会社の比較
  • 労働時間
  • 休日
  • 仕事内容
  • 忙しさ
  • 給与

仕事内容

ゼネコン時代は50億~100億程度の大規模現場ばかりだったので、特定の業種のみ担当することが多かったです。

躯体工事の時はコンクリート担当としてトータル2万㎥ほどひたすら打設させられたり、鉄筋担当として毎日配筋写真に終われていたりと同じことの繰り返しでした。

外装・仕上工事では、10以上の業者を担当させられて現場内を走り回っていました。

一方、今は内装の新装や改修ばかりで、病院の1室だったり小さな薬局の新装だったりと30万~2000万程度の工事を担当しています。

工事規模が小さくなったため、見積から簡単な設計まで1人でやることが多いですが、範囲が狭いので負担にならずに仕事ができています。

労働時間

ゼネコン時代は、朝5:00に起床し、6:45には出社していました。

仕事は22:00~23:00に終わることが多く、睡眠時間を確保するために週2以上は現場に泊まっていました。

一方、現職では家が会社から近いので7:00に起床し、8:00に出社しています。

仕事の終わりは、現場が遅くならない限り19:00までには終わることが多いです。

会社での拘束時間は4時間以上減ったので、かなりホワイト化されています。

休日

休日は、基本日曜のみです。

また、病院の改装など営業していない日に行うことが多いので、大型連休がつぶれるということも多いです。

ゼネコン時代とあまり変わりません。

忙しさ

仕事量は、ゼネコン時代の半分程度になったという体感です。

ゼネコンでは、抱える職人の数が多いので永遠に職人からの電話が鳴りやまず、現場を走り回っていて気づいたら1日が終わっていたということも多かったです。

しかし、現職では現場に入る職人も多い時で1日3業者程度で、かつ目が届く範囲で作業しているので管理しやすく、けっこう雰囲気もゆったりしています。

現場にいるときはやることが無いのでパソコンを持ち込んで事務作業をしています。

給与

給与は、大手ゼネコンと比べるとかなり下がりました。

(前職)大手ゼネコン
(現職)小さな会社
  • 基本給:37万/月
  • 家賃補助:7万/月
  • 残業代:80時間で20万/月
  • 賞与:200万/年
  • 基本給:30万/月
  • 家賃補助:10万/月
  • 残業代:無し
  • 賞与:60万/年

ざっくりですが、大手ゼネコンの時は年収970万程度でしたが、540万まで下がりました。

430万減なので、相当ダメージは大きかったです。

とはいえ、労働時間は1日4時間減り、夜中仕事のことを考えて目が覚めることもなくなりましたし、現場でたくさんの仕事があってテンパることも無いので心の余裕ができたので僕は転職してよかったと思っています。

限度はあるけど施工管理でもホワイトな環境で働ける!

施工管理の仕事は基本的にきつい仕事なので、給与・労働環境の両方ホワイトで好待遇な会社を探すのは至難の業です。

しかし、給与を優先するのか、労働時間を優先するのかを絞ることで、ホワイト寄りの会社へ転職することは可能です。

施工管理は人手不足と言われている為、仕事先には困ることはないはずですので、自分の中でこれだけは譲れないという条件を決めてから会社を選ぶといいでしょう。

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この記事を書いた人

新卒で大手ゼネコンに施工管理職として入社。
ブラックな環境に耐えきれずに10年目にして転職を決意する。
SEOコンサルの会社を10社以上受け続けるが、すべて失敗。
現在は中小企業の建設会社にて働く。

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